宮崎県!山仕事、そして2年の汗と苦労と努力。

こんにちは。
先日は大分、宮崎、長崎といったりきたりの日々でほぼ福岡におらず。

いつのまにか季節はすっかり秋めいて
肌をなでる風がとてもひんやりしています。

さて、先日福岡で宮崎県のイベント
「なばナイト」が開催されました。

そもそも『なば』とは宮崎の方言で
しいたけの事。

先日大分県竹田市のほうの役所の方と話す機会があったのですが、大分でも一部地域は、なば と呼ぶそうですね^_^

宮崎のなばは生産量全国第2位!
そんななばを美味しく食べて広めようというイベントで、私もみやざきブランドアンバサダーとして参加してきました。


まず、なばそのものですが
なばを作るにはなんと
【2年】ほどかかると言われています。


しいたけは山で育てます。
山、つまり斜面なので、
平地の畑のようにいかず、大きな機械でというわけには行かず、、、

大きな木は枝、傾きを考え切れ目をいれ紐でひっぱる命がけで。
でも、まだこれはしいたけを育てるための
フィールドを作る準備段階にしかすぎないとのこと、

歳を重ねた白髪の小さな生産者の女性はいう。

※写真はイメージ。


生い茂った斜面の草木を
腰を丸めて刈っていき、
重い重い原木を運び
凍えるような冬の寒さを越えるため
なば ひとつひとつに袋をかぶせる。

まるでアスリートのようでとっても重労働だからご家族でやられているよう。

後継者もそう多くなく、高齢化も問題。

そんな彼女は毎日しいたけの出汁を飲むそう。

この日のイベントはしいたけの旨味がたっぷりつまった なばティーがウェルカムドリンクでした。
会場は福岡で宮崎を応援するアツいシェフもいるON A TABLE。
宮崎絡みでのイベントはここが多いかもですね。
たくさんのなば料理。
今回は南国宮崎に4つあるワイナリーのワインを合わせて🍷いただきましたよ。

おっと、私の大きな手が笑

手よりも大きな なば をつかみどり
おいしい なば の選びかたとは?
生産者に伺ったところ、

かさの裏側がクリーム色のものが美味しそう。

色だけではなく、かさの開き方は?

かさのひらいてるものは一品料理に
かさがぐにゃりと曲がってる、閉じてるものは細かく刻む炒め物と使いかたによって
選べばいいそう。

こんなことを知ってるとスーパーのお買い物も楽しくなりそうです^_^

宮崎県福岡事務所をはじめ
宮崎県庁、しいたけ生産者多くの関係者
そして
毎回楽しく美味しく場の雰囲気を盛り上げてくださるON A TABLEのスタッフの皆様。いつもありがとうございます。

毎年福岡で開催のなばナイト。

今回の生産者の話を聞いて、また昨年に増してなばファンに。

とことん苦労と努力、時間をかけて作った なば。
その一口が2年かかってると思うだけで
特別なおいしさに変わる。

高齢化が進む今、当たり前に 
しいたけ、なばを食べられる日は続くのかなぁ。

そんなことを思った夜でした。

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