チャリティディナー

前回の記事では
成功した人の成功話より
成功した人の失敗話や苦労話のほうが
皆耳を傾ける、なんて話をしました。

飲食店でもたくさんの失敗話、苦労話を
伺います。

最初から成功してる店なんて一つもなくって
むしろ失敗や苦労話があるほうがたくさん。
そんなストーリーは付加価値になって、よりお店に来る価値が上がる気もします。

なんて、初っ端から語っちゃったりして。

さて、話は少し変わりますが、
この夏、西日本を中心とした集中豪雨にて
たくさんの被害者がでました。
 
特に死者が多かった広島県を支援しようと、
九州を愛し、九州の食材を愛するイタリアンシェフチーム『九州イタリア料理協会』が立ち上がり、私もイベントの進行サポートをさせていただきました。

40-50店舗の九州のイタリアンシェフで構成された九州イタリア料理協会は2013年に発足。

九州熊本の震災では、シェフが熊本に集結し、給食や炊き出しに行きました。
そのときにわざわざ関西、広島方面からも応援してくれたシェフたちが今回の災害で被災している。
とのことで、今回災害支援のチャリティディナーを開催。

「熊本震災の際には支援していただいた地方のみんなが被災してる。次は俺たちがサポートする番だ」売り上げを全額広島へ。
 
立ち上がったのは、
九州イタリア料理協会会長でDA FUCHIGAMI HAKATAの渕上兼督シェフ。
CUCCAGNA HAKATAの緒方俊文シェフ。TEATRO IUKIの松岡悠樹シェフ。

どのお店も個人的に訪れたことがありますが本当に美味しい。
会場となったTEATRO IUKIに各スタッフが集合。今回の主旨、想いを共有。
今回の売り上げは全額広島に寄付。
25-30種類のビュッフェと一人2本分はあるであろうワイン、もうアツイ男たちだからお客様の反応をみながら即席でご飯はつくるし、もともと人気のシェフだから満員御礼のイベント。

お料理も面白く、全て取れていませんが、


液体タルト!!
真っ黒な、あおさの揚げ物!!
やはり凄腕シェフたち、発想が違います。
ヒトとの繋がり想いを大切にするシェフたち。それは自分たちが大変な時に、壁にぶつかった時に、人からの支えで救われたからこそ。

失敗しないように準備することも大切ですが、パワフルでリスクさえも乗り切るようなそのまっすぐなスタンス。

大きなプロジェクトには大きなリスクもつきもの。でもそれを乗り越えられたら、どんなことも怖くない、かすり傷。

社会人になって、自分のことより他人のことに全力を注ぐオトナが私の周りにはたくさん
いました。好奇心旺盛で感受性豊かだった私はもちろん影響をうけ、あんな風になりたいなと描いては自分との違いに毎度落ち込んでた時期があります。

今では、わかります。
彼らも、このシェフたちもダイヤモンドだったんだなと。

地球上で最も硬い宝石、ダイヤモンド。
硬いからこそ永遠の絆などの意も持ちます。

美しく輝きを放つダイヤモンドは、
実は、無数の傷だらけ。
表面にたくさんの傷がついていると、光が通過する際に屈折して乱反射するため、美しく輝いてるいるとか。


美しさのポイントは「傷」なのです。


輝いている人は、人を輝かせている人。
今回の震災で傷ついた方々もたくさんいます。九州と関西でお互いに輝かせあってるダイヤモンドのよう。

傷を負ったから痛みがわかる。
痛みを知ったから人に優しくできる。
人の優しさを知ったから、
その優しさをカタチにする。言葉にする。
行動にする。伝えていく。

かっこいいなぁと純粋に思います。

イケメン、美女。
みんな大好きです。お金をかければ
なれる時代です。

でも、心の強さ、心の美しさは
お金で買うことができません。

人の心は、人の心でしか変えることが
できないのですよね。

たくさん苦労して、たくさん努力してる人こそ、ダイヤの原石!

一人で原石は輝けないので、こんな風に
お互いに磨きあえる仲間がいる
九州イタリア料理協会は本当に素敵だなと思いました^_^


満員御礼で先日無事広島に義援金として寄付も完了いたしました。



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